column 42

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2020/03/28

英語を学びたい美容師さん「英語を学びたいけど、どこの国に留学すればいいのかな?英語を学びながら美容室にも勤めたい。その両方をするためにはどこの国のどんな美容室に行けばいいか教えてください」

今回は“英語を習得したい美容師さん”という前提で、疑問にお答えします。

本コラムの内容

・英語を学びながら働くにはこの国がオススメです。
・働きながら学ぶのが一番早い
・どのくらいの期間で英語が身につくか?
・英語が学べる美容室かどうか?見極めるポイント

ハサミノサキで海外の美容師さんを取材していると、ほぼ例外なく皆さん英語には苦労されました。yes,noくらいしか言えなかった美容師さんもいます。

でも苦労されたからこそ英語の習得が早かったのも事実。

そんな彼らは1年後には英語でのサロンワークに慣れ、それに伴い売上も上がり、充実した海外生活を送っています。

それでは、英語を習得するにはどこの国のどんなサロンに行けばいいのか?
ここでは、海外留学にオススメの国とサロンの選び方を解説していきます。

○英語を学びながら働くにはこの国がオススメです。

・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・シンガポール
・フィリピン
・マレーシア
・インドネシア

以上が英語を習得するうえで選ぶべき国になります。
便宜上、以上7つの国を三つに分類して説明します。

①カナダ・オーストラリア・ニュージーランド

『留学くらべーる』というサイトを参照すると、ワーホリの人気の国ランキングでベスト3に入っています。

英語圏であることもさることながら、自然が多いのも人気のひとつです。
またワーホリの定員数が比較的多いのも人気の理由だと思います。

ただし、日本人が多いため日本人ばかりと交流して、結局英語が学べなかったというのは、“あるある”ですので、しっかりと自己管理が必要です。

また、ニュージーランドについては日系美容室がカナダやオーストラリアに比べて少ないです。

ニュージーランドの日系美容室で働きたい場合、事前にしっかりと求人情報をチェックしてからニュージーランドに行く必要があります。

②シンガポール・フィリピン・マレーシア

シンガポール・フィリピンともに英語は公用語です。
マレーシアは準公用語として英語が位置付けられていますが、1967年までは英語は公用語でした。そのためもあり英語は通じます。

ただ、シンガポールにはシングリッシュと呼ばれる独特のなまりや文法、単語などがあります。

ハサミノサキに掲載しているNumber76 Singaporeに勤務している増田さんはカナダへの留学経験があります。その後、シンガポールで勤務をしたのですが、やはりシングリッシュに慣れるのに少し苦労したようです。

とは言え、英語を学ぶには十分な環境です。

③インドネシア

意外に思われるかもしれませんが、インドネシアでも英語は十分に学べます。

アジア圏でもシンガポールなどは、入社試験の際にある程度の英語力が問われる美容室も少なくないと思います。

しかし、インドネシアにおいてはそこまで英語力を問われることは多くないです。(もちろん英語力必須としているサロンもあります)

これはあくまでもハサミノサキに掲載している美容室限定でお話させてもらっていますが、おそらく他のインドネシアの日系サロンでも同じような感じかと思います。

英語が全くできない方は、インドネシアの日系サロンも選択肢に入れるべきです。

もちろん、アメリカやイギリスは英語を習得にするのに適しているのは言うまでもありません。

ただ現状ではビザの取得が難しいです。
またイギリスはワーホリ(厳密には「Tier5 Youth Mobility Scheme」)が抽選になるため、必ず行けるとは限りません。例年倍率は10倍以上と言われています。

そういう現実があるため、上記の7つの国が美容師として英語を学ぶには適していると思います。

○働きながら学ぶのが一番早い

留学というと語学学校に通うというイメージもあるかと思いますが、英語習得には働きながら学ぶのが一番早いです。

なぜなら、働きながらローカルの接客すると感情の振れ幅が大きくなるからです。
ハサミノサキに掲載しているNumber76 Malaysiaの稲生さんはこんな経験をしました。

「「何回かお客さんに怒られましたね。彼女はちょっとだけ切ってって言ったのを、僕は思いっきり切ってと勘違いして、切った瞬間に叫ばれて(笑)めちゃくちゃ怒られましたね。まあそうやって覚えていきました(笑)」

いまでは笑って話してくれましたが、当時は相当凹んだと思います。
でもこのままではまずいという危機感が英語習得を加速させたのだと思います。

今では英語も難なく使いこなし、クアラルンプールにある6店舗を統括する立場にあり、ローカルの教育にも深く関わる立場になりました。

もちろん英語を学ぶ方法は人それぞれですので、現地の語学学校でとことん学ぶというのもありかとは思います。

ただ語学学校では、サロンワークの中で慣れない英語を使いながら、稲生さんのように心底ショックを受けるような機会は多くはないと思います。

ですので、早く英語を習得したいのであれば、すでに海外で活躍している日本人美容師さんがそうであるように、サロンワークの場で学ぶほうが習得の早道です。

○どのくらいの期間で英語が身につくか?

何を持って英語が身についたと言えるのか?ということの定義は難しいのですが、ここでは「英語を使ってサロンワークができる」と定義します。だいぶ抽象的ではありますが…。

結論から言うと、皆さんだいたい1年位で英語を使ってサロンワークができるようになっている感じです。もちろん環境や個人差も大きく影響します。

ハサミノサキの取材を通して、英語を使っている美容師さんにお話を伺うと、みなさん英語はほぼ0の状態からのスタートです。

例えば、Number76 Malaysiaの中村さん。

最初は、本当にYes,Noくらいしか英語ができなかったそうです。
でもその英語レベルしかない危機感から日本語を遮断した生活をしました。

そうすると3ヶ月くらいで英語の成長を感じ出したそうです。

1年後には「すごい英語上手くなったね。いまは全然わかるよ!」と言われるくらいまでになったそうです。

ただ、先ほども伝えましたが、これは個人差が大きいです。

もっと早く習得できる方もいると思いますし、いやいや1年じゃ無理でしょ。という方もいると思います。あくまでも1年というのは目安です。

というように個人差はありますが、だいたい1年くらいである程度習得できると考えてもいいと思います。

○英語が学べる美容室かどうか?見極めるポイント

まず結論からお伝えします。

・ローカルのお客様を施術する数が多い
・スタッフもローカルで美容室内の共通語が英語
・英語が話せなくてもローカルのお客様の施術を任せてくれる
・独自の英語トレーニングがある

海外の日系美容室に就職する際は、以上のポイントを意識するといいです。
また、このポイントを美容室側に質問すると、よりその美容室を理解することもできます。

以上4つのポイント上げた理由は、やはり英語を話す機会の多さが習得への近道だからです。

逆に海外の日系サロンでもお客様のほとんどが駐在員だと、英語を話す機会は減ってしまいます。(ただしこれも良し悪しです。「英語が不安」という方はまずは日本人が比較的多い美容室に勤めるのも全然ありかと思います

具体的に、上記ポイントが当てはまっている美容室を見てみます。

・お客様の8割以上がマレーシア人 or その他外国の方
・集客も多い。月に200〜300万円の売り上げるスタッフも少なくない
・スタッフはほぼローカル。1店舗平均20人以上のスタッフのうち日本人は1人か2人
・スタッフ間の共通語は英語
・英語ができないからと言って日本人だけを任されることはない

ちなみに、Number76 Hair Salon 76もお客様の4割は外国人のため、東京にいながら英語を勉強したい方にはオススメです。

Hair Salon 76 NALU
外国人の多い東京の美容室

・お客様の約8割がオーストラリア人 or その他外国の方
・集客も多く、忙しい
・英語ができないからと言って日本人だけを任されることはない
・独自に作成したテキストと、ネイティブによるマンツーマンの英会話トレーニング

・接客はほぼ英語
・インドネシア最古参の日系美容室というブランドなどもあり集客も多い
・英語ができないからと言って日本人だけを任されることはない
・あえて通訳をつけず強制的に語学力を伸ばすという美容室の方針がある

もちろん、英語を学べる美容室のポイントはこれだけではないと思います。

ですが、このあたりポイントを意識することで、英語を学ぶための美容室選びがしやすくなります。

再度まとめますと…

・ローカルのお客様を施術する数が多い
・スタッフもローカルで美容室内の共通語が英語
・英語が話せなくてもローカルのお客様の施術を任せてくれる
・独自の英語トレーニングがある

○まとめ

最後に、今回ご紹介したポイントをまとめます。

●英語を学びながら働くには、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、マレーシア、インドネシアがおすすめ
●働きながら学ぶのが英語習得の最短ルート
●個人、環境などにもよるが約1年くらいである程度習得できる
●以下のポイントを元に美容室を選ぶ
・ローカルのお客様を施術する数が多い
・スタッフもローカルで共通語が英語
・英語が話せなくてもローカルのお客様の施術を任せてくれる
・独自の英語トレーニングがある

ハサミノサキ 吉田

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