bangs hair salon

中国 北京 日系美容室 日系サロン 日本人美容師 海外就職

※中国の経済環境、美容業界は良くも悪くもかなり変化してきています。
こちらの記事も執筆当時と現在とでは変わってきているところもありますので、ご参加程度に読んでいただけたら幸いです。なお、スタイリストは現在も募集中です。
(2020.01.14現在)

2回目の掲載になる、北京のbangsさんです。
前回の記事はこちらをご覧ください。「年収1,000万円を稼ぐ、二人の若い美容師」

今回は、以前bangsに勤めていた女性美容師さんと、日本で美容室を経営しながら、毎月10日間北京で働く美容師さんを中心にご紹介します。

オーナーの藤田さん曰く

「日本で違和感を感じてる人は確実にいて、そういう人に対して、こういうやり方も選択肢の一つだと提案したい。そういう人を引っ張り出したい」

モヤモヤ、悶々としてる方は少なくないと思います。
そういう方はぜひご覧ください。

最初のインタビューは、以前勤めていた女性スタッフの今関さんです。
趣味はピアノと読書。控えめの声のトーンや、ルックスからは全く想像がつかないですが、藤田さんは…

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「ど根性の人です(笑) 昔、刈り上げ失敗して、お客様が激怒したことあるんですよ。代わりにぼくがやり直して。でもそれが相当くやしかったらしく、その晩から徹底的に刈り上げの練習をしていましたよ。逃げない。bangsの一時代を築いてくれた方で、未だ頭が上がりません」

そういった地道な努力の結果、一年ほどで、月200人の指名がある美容師さんになったそうです。

そんな今関さんは、退職したあとも北京に残り10年。
駐在している日本人のお客様と結婚し、子供2人を育てるママとして、現在も北京に住んでいます。

「日本に帰らないの?と聞かれることもよくありますが、帰る理由が特にないんですよね(笑)」

2人のお子さんも出産は北京。

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「医療に関してもどちらかといえば、北京のほうが進んでるんです。病室にも最新の医療機器がいっぱいで、看護師さんは日本語もしゃべれて」

今関さんは、千葉県九十九里の出身。現・たかの友梨美容学校を卒業して、原宿の美容室に就職。その後もう1店舗を経て、bangsに就職します。

ーーなぜ北京で働くことを選んだのですか?

「前のお店で、北京で働く駐在員さんがいらしてたんです。ちょうどオリピック前で北京も盛り上がっていて、北京はおもしろいよーと話してくれたのがきっかけです」

当時ちょうど30歳になる節目の年。次のことを模索していたタイミングでした。
それから北京に飛び、当時あった日系サロンを訪問し、bangsに決めます。

ーーbangsに決めた理由は何だったんですか?

「お店の雰囲気ですね。原宿で働いていた職場の雰囲気に近かったんです。あと住居、保険、ビザのことなど、すごいしっかりしてくれた。すべて完璧に準備してくれて、両親もそこがすごく不安だったけど、しっかりとクリアにしてくれました」

ーー最初はどんな点に苦労しましたか?

「言葉かな。それくらいですね。でも仕事は通訳さんもついてくれたし、そんなに大変じゃない。生活面では多少苦労しましたが、すぐに慣れました」

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北京に来て間もない頃は、多くの在中の日本人が手を差し伸べてくれたり、日本語のできる中国の方にもたくさん助けてもらえたとのこと。

中国の方にも助けてもらったんですね。中国人に対する日本人のイメージってっそけないというか、無愛想というか…。

「もう全然です。ほんとしつこいくらい優しいです。通りすがりでもすごい話しかけてきます。子供が薄着だったら、『風邪ひくわよ!』みたいな(笑)優しいですね」

お話聞いてると中国に対してネガティブなことはなさそうです。

「よく聞かれるんですけど、ないんですよね…。すごい考えちゃうくらい無い。空気くらいしか思いつかない。でも空気もだいぶ綺麗になってきたし」

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空気も、もうどんどん良くなってきています。

これで空気が完璧になったらますます嫌いなところがなくなると笑顔でおっしゃっていました。

ーー働いていてどんなところが大変でしたか?

「中国人のお客様は好き嫌いがはっきりしていて、中間がないんです。それが最初は打たれました」

それでも、次第に中国人のはっきりした性格に、仕事のしやすさを感じるようになったそうです。また、お客様の『美』に関する要求の高さにも苦労されたようです。

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「bangsは単価も高いし、カットにその金額を払うプレッシャーがお客様からビシビシ伝わってきます。緊張感はすっごいです」

「その反面、達成した時の喜びは日本より高い気がします。それこそ鳥肌が立って眠れないような。そんな高揚感を、来た当初は毎日感じていました」

ーー海外で働きたいと言うと、アメリカやヨーロッパで働きたいという人がいまだに多いように感じますが、その人たちに対して何かありますか?

「北京は日本から近い(笑)あとは日本好きの人が多い。日本のタレントさんの髪型を持って来るとか。そういうのは日本でやってきたことだからあまり戸惑うことなかったですね」

だから、bangsを海外のステップアップの場とするのもいいと思う。と、今関さん。

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「日本で働いた時と、ここでは大きな違いを感じるはずだから。ここでワンクッション置いて、海外に出てもいいかもしれません。藤田さんはなんて言うか知らないけど(笑)」

「だめなら次の国とかそれくらい柔軟な女性は向いていると思います。私も好奇心旺盛で、短い人生いろいろ経験してみたくて来ました」

ーー女性がここで働くことのメリットにはどんなことがありますか?

「日本の女性美容師がまだまだ少ないので、すっごく大切にしてくれると思います(笑)中国のお客様も、日本のお客様も、それ以外のお客様も、女性に切ってもらいたい方は絶対にいるんですよ」

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また英語の需要もあるとのこと。

「bangsのお客様の8割以上は、英語が話せます。また中国語が話せない西洋の方もいらっしゃいます。英語に弱いというbangsのひとつのウィークポイントをカバーしてくれる人材も藤田さんは歓迎してくれると思います」

藤田さんご自身も「英語も中国語もできたら海外の美容師としては強い」と言っていました。英語のできる美容師さんは、中国語を身につけ他と差をつけると非常に強い武器になります。

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北京に来てbangsで働いたことで、充実した人生を送っている今関さん。
女性美容師の方は彼女の生き方、働き方も参考にしてみてください。

次にご紹介するのは、毎月10日間だけ働いている梅澤さん。
梅澤さんは、用賀にある『Lom』という美容室のオーナーさんでもあります。

この働き方は、北京までの渡航費、現地での宿泊費もbangsさんが負担してくれるという非常にありがたい働き方です。

もちろん、その待遇に甘えるような方が成功できるほど甘くはないので、その点は誤解なく。

※2020年1月9日現在、この雇用形態での採用は終了しました。
正社員での募集は継続しておりますので、こちらの記事はあくまでもご参考までにご覧ください。

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さて、梅澤さんは愛知県稲沢市出身の38歳。歌舞伎町の元ホストという異色の経歴を持った美容師さんです。

人より遠回りしつつも、4店舗を経て用賀で独立。先輩からの紹介でbangsさんを知ったようです。

ーー梅澤さんは元々海外に興味があったとのことですが、え、中国?みたいな抵抗はなかったんですか?

「まったくなかったです(笑)とりあえず話だけ聞いてみるかと。言い方は悪いですけど、あとで判断すればいいと」

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藤田さんもそう言ってくれたそうです。

「まずは聞いてみて、だめならだめでしょうがないと。気軽な気持ちでおいでと言ってくださいました。それで、ぼくもじゃあ一回聞いてみようかなと」

そんな軽い感じのスタートだったそうです。
それが今では「日本のお店が無ければ、間違いなく北京に住んで美容師をする」と言うほどに変わりました。

ーーそもそも、藤田さんと話して働こうと決断したポイントは何ですか?

「彼の話が、日本の美容業界、日本の美容師さんのこれからなど、ぼくが危惧しているところと全く同じだったんですよ」

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梅澤さんも、集客の難しさを実感しているし、日本の人口減少、さらなる高齢化は確実。

では、この状況でどうすればいいのか?今はよくても10年後、20年後はどうするか?価格も安くなっていく美容業界。

「どうやってそういう状況に抵抗していくか、すごい悶々としていたんです。そこにbangsの現状、こういう単価でやっているとか、これからのステージの話とか、そういうことを話してくださって、なんかすごいしっくり来て」

「すごくモヤモヤしてる部分の、答えを探すきっかけになりそうな気がして。それが一番かな」

ーーしかし、自分のお店を持ちながら北京に来ることに不安はなかったんですか?

「もちろんすごいありました(笑)でも結果として、売上が下がることもなかったんです」

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隣にいる女性は中国語の通訳スタッフさん。ただしお客様の約8割以上は英語が話せます。

お客様に事前に伝えておけば、きれいに予約も埋められ、逆に効率が上がったそう。

ーー日本は、この国をネガティブなイメージで伝えることも少なくないと思います。実際来てみてどう感じていますか?

「働く前に3日間だけ視察に来たんですよ。その3日で僕が持っていた中国のイメージは、180度変わりましたね。今のところ、ぼくが見ただけの北京だったら、すごい大好きですね。中国の人もすごい好きだし」

日本人なら多くが持っているだろうイメージ「やっぱり中国人て、ださい?」という点もずばり聞いてみました。

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「北京の、特にbangsに来るお客様に関しては全然です。たぶん日本人がイメージしている中国人って、銀座とかに団体でわーと来てる人たちだと思うんです。でもそれは中国の地方の団体ツアー客だったりします」

「bangsのお客様は日本へ、仕事で行ったり、遊びで行ったりと、個人で行く方ばかりです。その方達と東京ですれ違っても、たぶん中国人だと分からないと思います。洗練されています」

10年住んでいる今関さんも同じことをおっしゃっていました。つい振り返ってしまうほどおしゃれな方も随分多いと。

人懐っこい中国人のキャラクターも梅澤さんは好きなようです。

「初めていったジムで、全然中国語もしゃべれないのに、We Chat(中国のLINEのようなアプリ)持ってる?じゃあ交換しようよ、連絡するよ。ジムのグループChatがあるから入れていい?なんて言われたんです(笑)日本だと3回目でやっと名前を聞く程度ですよね

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「めっちゃフレンドリーでほんと印象が変わりました。スタッフの子もみんなそう。すごいウェルカムで優しくしてくれる。仲良くしたいっていう思いが伝わってくるんです」

ただ、大変なことももちろんあります。

「すごいプレッシャーですよ。フリーのお客様が、なぜこんなにガンガン来てるのかというと、今まで15年間藤田さんが、bangsのメンバーががんばってきて、その評価があるから、それだけのお客様が来てくれてる」

「それで僕が対応してお客様が帰って来なかったら、僕を迎える意味ないじゃないですか?渡航費、滞在費まで出してもらって」

それでも、中国で美容師をやることに対して前向きな気持ちしかない梅澤さん。

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ーー海外に興味があっても中国を選択肢に入れてない美容師って正直多いと思うんです。そういう方に対して何かありますか?

「まずは一回見てほしいです。軽い気持ちでまずは見て欲しい。ぼくもそう言われました。それから決めればいいよと」

「軽く来れない人は、まずは軽い気持ちで話を聞いてくれればいいかなと思います。それこそぼくは日本にいるので、実際どうなんですか?って聞きに来てくれてもいいし、いろんなお客さまの写真もあったりするし、こんな感じだよとお伝えすることはできる。まずは中国っていうのを取っ払ってもらいたいと思います」

梅澤さんは、今回が4回目の北京。
10日間、実働9日で、売上は日本円で約100万円。これからが楽しみです。

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最後に、昨年ご紹介した日本人スタイリストのお二人とオーナーの藤田さんから。

まずは、スタイリストの野坂さんと、塚原さん。
お二人とも東京でやっているときは、いたって普通の若手美容師でした。

でも、北京という環境と、藤田さんという美容師のもとで仕事をしているからこそ、実力と収入が伸びたと。

そして、お二人は売上もさらにあがり、より充実した環境を楽しめているようでした。

いまだ多方面で、日中間の差を大きく感じる日本人の方もたくさんいるように感じますが、どう思いますか?野坂さんに聞いてみました。

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「そう感じるのであればナンセンスな気がします。今の時代、中国で仕事のチャンスがあるということは『先行ってる感』があると思います」

「むしろ既に少し遅いかもしれません。ただ分かっているけど言葉や文化といった目の前の問題で踏み込めないとか、周りの反応が気になるとか。なかなか踏み込めないのはそういうことではないでしょうか」

「そして、中国にも数多くのジャンルの一線で活躍されてる面白い方々がたくさんいます。今は、そういう方々と髪を通して関わらさせていただいてることに喜びを持ち、醍醐味を感じてます。それが結果として数字や収入に結びついていると思います」

そう野坂さんは教えてくれました。
塚原さんにもお話を伺いました。

ーー中国人の美容師の技術が上がってきていることに対して、どう思いますか?
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「もちろん毎日危機感を持って取り組んでいますが、そうは言っても、すぐに中国の市場が満たされるとは思ってはいません」

「やっぱり日本人独特のサービスだったり、精神面だったりを享受したい人はいっぱいいますから。いち日本人であるメリットは大きいと思います。まだまだチャンスはあります」

ーーモヤモヤしている日本人美容師は多いと思います。そういう美容師に向けて何かありますか?

「一度しかない人生、一番になりたいという人は、人と違うことをしたほうがいいなと思っています。オリジナリティーがないと絶対売れないし、埋もれてしまう。埋もれてる人は、環境を変えること、人と違う選択が必要だと思っています」

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「これを言うと批判はあると思いますが、日本でInstagramで頑張って集客することがちょっと苦痛だなと思う人、SNSに疲れている人や、くだらないと思っている人、そんな人にも来て欲しいです」

塚原さんも、まさに人と違うことを求めて北京に来ました。
そして、日本ではなかなか実現が難しい、大きな結果を出しています。

ただ、塚原さんは収入面だけに注目してほしくないようです。

「売上があるのは、毎日コツコツと床を磨いたり、タオル畳んだり、小さな積み重ねがあり、さらに自分に大きく投資したりと、裏側に見えない努力があるから。ベーシックな部分を手を抜かないでやっているからこそだと思っています」

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中国だから、日本人美容師だから売れるわけではない。
そこを勘違いしてほしくないし、勘違いして来てもお客様にはじかれるだけ。そう塚原さんは言っていました。

最後に藤田さんから一言。

「とにかく、働くとか働かないとかどうでもいいから、一度北京に、bangsに遊びに来てください。羽田から3時間で着くんで」

話だけでも聞いてみたいという人は、応募フォームから連絡ください。
志望動機など細かいところは記入しなくても大丈夫です。気軽な気持ちでまずはご連絡ください。

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社員数

16名

平均年齢

30歳

坪数

華貿店:約27坪
新城店:約60.5坪

セット面

華貿店:5面
新城店:12面

店舗数

2店舗(華貿店、新城店)

お客様年齢層

10〜20代:30%
30〜40代:60%
50代〜:10%

お客様国籍比

中国人:90%
日本人:5%
その他:5%

スタッフ国籍比 or 人数

中国人:13人
日本人:3人

募集

スタイリスト

雇用形態

正社員

資格

美容師免許

語学力

不問

勤務地

北京市朝陽区朝陽門外大街6号新城国際15-105)

勤務時間

10時〜21時

給与

正社員:最低保証(円換算)20万円
歩合移行後売り上げの30〜40%

昇給

無し/歩合制

賞与

無し/歩合制

交通費

無し

福利厚生

ビザ取得費用・渡航費全額支援、中国指定の保険(会社一部負担)

各種手当

歩合最大で40%、完全実力制

休日

月曜定休、公休月2日、5月と10月に3連休、旧正月10日連休

夏期休暇

有り/各自調整の上、取得

冬期休暇

有り/各自調整の上、取得

その他待遇

ビザ取得費用支給、渡航費全額支給、昼食支給、
住宅探しのサポート等

就職祝い金

10,000円

選考プロセス

下記「問い合わせ・応募」ボタンより応募→
書類選考→面接→採用

過去の募集記事です。こちらもぜひご覧ください。
『年収1,000万円を稼ぐ若い美容師』

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